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実例をイメージしながらの「インボイス制度」の解説2020年07月30日

令和4年某月~

(メンゼイ担当者)
「カゼイさん!来月から取引中止ってどういうことですか!」

(カゼイ担当者)
「ああ、メンゼイさんは免税事業者ですよね? 免税事業者とは取引をしない方針になったんです。」

(メンゼイ担当者)
「そんな!困ります!」

(カゼイ担当者)
「でしたら、課税事業者になってきていただけますか? 売上高1000万円超えてなくても課税事業者にはなれますので。」

こんにちは、カサイーだよ。

今回は「株式会社メンゼイ」と「カゼイ工業株式会社」のやりとりを見ながら、インボイス制度の説明をしていくよ。



メンゼイは外注下請け業者で、製造業のカゼイは仕上げの一部をメンゼイにお願いしていた。

(メンゼイ担当者)
「商工会議所さん、カゼイ工業に突然契約中止を言い渡されたのですが…」

(商工会議所職員)
「ああ、おそらく令和5年10月から始まるインボイス制度のためだと思われます。」

(メンゼイ担当者)
「インボイス制度ですか?」

(商工会議所職員)
「はい、正確には適格請求書等保存方式といいまして、インボイス制度と言われています。」

(メンゼイ担当者)
「それがウチと何の関係があるんですか?」

(商工会議所職員)
「そうですね、カゼイさんところで次のようなやり取りがあったと思われます。」

(カゼイ顧問税理士)
「来年度の納付消費税が40万ほど上がる見込みです。」

(カゼイ経理担当者)
「ええ!?なぜですか?」

(カゼイ顧問税理士)
「メンゼイさんに支払っている消費税が問題なんです。」

(カゼイ経理担当者)
「メンゼイさんにはちゃんと消費税込みでお支払いしていますよ?」

(カゼイ顧問税理士)
「ただ、メンゼイさんは免税事業者ですよね?
 メンゼイさんに支払った消費税は納税されていないんです。」

(カゼイ経理担当者)
「それはそういうものなのでは?」

(カゼイ顧問税理士)
「それはメンゼイさんにとっての益税と言われています。おっしゃるように今まではそれでよかったのですが、令和5年10月から登録課税事業者に支払った消費税のみが認められるようになったんです。」

(カゼイ経理担当者)
「ということは?」

(カゼイ顧問税理士)
「ご存じの通り、消費税は売上であずかった消費税から経費で支払った消費税を引いた額を納税することになります。これは支払った先で納税しているということが前提にあります。しかし、メンゼイさんは納税していない。だから、メンゼイさんに支払った消費税は引くことができないということです。」

(カゼイ経理担当者)
「つまり、今メンゼイさんに税込みで440万円お支払いしているから…」

(カゼイ顧問税理士)
「来年度も同程度とみて40万円ほど消費税が増えるということですね。」

(カゼイ経理担当者)
「ウチはどうすればいいでしょうか?」

(カゼイ顧問税理士)
「消費税の負担を考慮して取引先を変更するか、メンゼイさんに10月までに課税事業者になっていただくしかないですね。」

(カゼイ経理担当者)
「わかりました。持ち帰って検討します。」

(商工会議所職員)
「というわけです。」

(メンゼイ担当者)
「そんな!免税事業者にメリットはないのですか?」

(商工会議所職員)
「直接消費者に商品やサービスを販売している場合は、仕入れ控除関係ないので免税事業者でも大きな影響はありませんが、対企業の場合は課税事業者になるしかないかと思います。課税事業者になると資金繰りに大きく影響しますので、今免税事業者は経営の見直しが必須となっています。」

(メンゼイ担当者)
「大変なことになったなあ・・・」と、メンゼイの命運やいかに。(続かない)



起業時から2年間消費税免除期間があるけど、令和5年以降は対企業の業種の場合、初めから課税事業者を選ばないといけないかもしれないね。

それじゃ、また!


 

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