コラム

有望シニアの消費需要発掘に繋がる「みのおのまち商学校」2017年10月13日

高齢化が進む中での今後の有望市場はセカンドライフモラトリアム

こんにちは。専務理事の秋田です。

団塊の世代が順次定年退職し、かつては裕福な財力で孫に趣味に積極消費する「アクティブシニア」という言葉が流行し、この層の需要を取り込むためのマーケティング戦略が採られた時期がありました。

現在はさらに高齢化が進み、4人に1人が65歳以上という時代。この層をひとくくりにできないほど大きなウエイトを占めつつあります。

「新シニア市場攻略のカギはモラトリアムおじさんだ!」(ビデオリサーチひと研究所著)によると、今どきのシニアは、以下の6タイプに分類されるといいます。
  1. 現状維持派の「淡々コンサバ」
  2. 行動的で積極的な「アクティブトラッド」
  3. 自分のために消費する「ラブ・マイライフ」
  4. 人との交流を好む「社会派インディペンデント」
  5. 行動することに疲れた「身の丈リアリスト」
  6. 第二の人生を模索中の「セカンドライフモラトリアム」
このなかでも「セカンドライフモラトリアム」は全体の26.8%を占める有望市場だそうです。

ではこの「セカンドライフモラトリアム」はどのような人かというと、今まで一心不乱に働いて築いた立場がリタイアにより失われ、振り返ると地域に知り合いがおらずこれからどう時間を過ごせばいいのかわからない一方で、きっかけがあれば動き出す。まさに箕面に多いシニア層と言えるかもしれません。

以前、倉田市長に本所の役員会で講演いただいた時、
「箕面には現役時代に大阪市内の一流企業で働いていた方がたくさん住んでおられ、この方々は会社にはたくさん知り合いがいるが地元には知り合いがいない。そのため現役引退すると家からほとんど出ない方が多く、健康的にもよくない。こうした方が今後増加するので事業所の方はこうした地域への課題に対応してもらいたい」
ということを言っておられ、まさに「セカンドライフモラトリアム」をどう動かすかが、箕面市としても課題であるとの認識であるようです。

セカンドライフモラトリアムの心をつかむ為には

では、この「セカンドライフモラトリアム」の心をつかみ、消費行動を促進させるためにはどうすればいいのか。ポイントは3つ。
  • ①若い頃にやりたかったが仕事で抑えてきたことを再開したいという気持ちにさせる
  • ②「他人や社会のため」「頼まれたから」という大義名分(理由)を与える
  • ③既に出来上がっているコミュニティーに参加するのは難しいので、誰もが「初参加」となるような新しいコミュニティーを構築する
特に「③新しいコミュニティー」は大きな要素だと思いますので、これをいかに構築するかがポイントとなりますが、箕面商工会議所ではこれに最適な事業を実施しています。

「みのおのまち商学校」はセカンドライフモラトリアムを取り込む為に最適な機会

「みのおのまち商学校」とは、“箕面まちゼミ”とも呼び、会員を中心とした市内各店舗の店主が講師となり、プロならではの専門的な知識や情報、コツを無料で受講者(お客様)にお伝えする少人数制のゼミで、気軽に学べるとともにお店とのコミュニケーションをとりやすく、受講者としては、これまで知らなかったお店のことを知ることができ、店舗側は新規顧客の獲得につながるというメリットがあります。

愛知県岡崎市で取り組み始めた事業が全国に広がったもので、箕面では既に10回以上開催しており、毎回30以上の事業所が参加され、400人以上の方が受講されています。

前回開催された報告書によると、全参加者の37.8%が60代以上の方で、一人でも積極的に参加される方が増えてきています。この事業では、毎回異なる参加者同士が交流することで新たなコミュニティが発生しますので、セカンドライフモラトリアムを取り込むには最適であるともいえます。また、箕面市長が話していた通り、地域課題の解決にもつながる一石二鳥の効果が期待できます。

「みのおのまち商学校」はどのような事業者に向いているか

とはいえ、この事業にも業種や取扱商品により向き不向きがあります。これまでの傾向を分析すると、顧客関係性を強化することで、他店と差別化し売り上げにつなげる業種・業態には効果が高く、たとえば客単価が5,000円以上の商品を取り扱う事業者は、必然的に同業他店との比較の上で優位性を訴求していく必要がありますから、かなり効果が高く、具体的には、美容院、エステサロン、工務店、保険、整体などの業種で成果が出ています。個人的には、BtoCで客単価5,000円以上の商品を扱うすべての事業者が参加するべきと言っても過言ではないと感じています。

始めて実施する場合には「どのようにすればよいかわからない」「1時間も人前でしゃべったことがない」と不安になる方もおられますが、箕面商工会議所では、実施側である商業者だけで実験的に実施するまちゼミ(私たちは裏ゼミと名付けています)を開催し、実際に実施する前に体験し、イメージを掴むような取り組みも実施しています。また、経営指導員の訪問による個別説明も実施していますのでお気軽にお問い合わせ・ご参加ください。

▶︎「みのおのまち商学校」&「うらゼミ」のチラシはこちら

【参考資料】日経MJ2017年8月16日号

箕面商工会議所へのアクセス

阪急箕面線牧落駅から徒歩12分
箕面市役所から徒歩1分

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