コラム

ビジネスでは「善いこと」よりも「好きなこと」を優先したい理由2018年01月12日

こんにちは、カサイ—だよ。

最近はエコをウリにした商品がたくさん販売されている。

これは環境に対する配慮はもちろんある。

別の面でエコに関する情報に触れると、人は「エコな行動をとらないと!」って気になるらしい。

もちろん個人差はあるけれど、ある面では買わせるための技術なわけ。

そして、それを買うと善いことをした気分になるってことだけど、そこから発生する「善いことをした気分」ってのはやっかいだったりする。

トロント大学の研究によると、エコな商品を購入した人はモラルの低下した行動をとりやすくなるという研究結果がある。

これは社会心理学でモラルライセンシングって言われる。

これは脳の仕組みによるものと言われていて、「善いことをせねば!」と思って行動すると、脳の大脳新皮質という理性的な行動を管理する部分が疲れて、本能的な行動を取りやすい状態になるらしい。

つまり、善いことをすると悪いことをするハードルが下がってしまう。

具体的な例を挙げると、健康のためにランニングを始めたとして、「昨日と一昨日走ったから今日はいいや」と健康のためとは関係ない結論になるのも同じ理屈。

だから「善いこと」や「すべきこと」は続けるのが難しい。


これはビジネスでも言えること。

ビジネスを始めるとき、まず考えるべきは「やっていて楽しくなれること」がいい。

「善いこと」「すべきこと」を掲げるのは、多くの人と一緒に働くのに大事だけれど、これを第一の目標にすると苦しくなる。

「この仕事をすると、時間を忘れるほど楽しい」や、「この仕事は、過去の自分を救っているように感じる」などなど、

まずはやりたいことや好きなことを考えてみるといいね。圧倒的に継続しやすいはず。そして継続は力なり。


好きなことをビジネスにしたいなと思う人は会議所まで!

笠井健一のコラム


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