コラム

SWOTの目的と方法を具体的に解説します(後編)2018年06月21日

中小企業相談所の藤本です。
趣味は音楽鑑賞とギターです。音楽はなんでも好きです。特にロックが好きです。

さて、本日も前回に引き続いてSWOT分析の具体的手法を学んでいきます。

前回は「『自社の現状』を『4つ』に分けて整理し、把握する」が完了しました。
次はいよいよ、ふたつめ、「その現状把握をもとに、未来のための最も良い打ち手を考える」に着手していきます。カッコよく言うと「戦略策定」です!

さて、やってみましょう!!

現状把握をもとに、未来のための最も良い打ち手を考える「戦略策定」

まず、考えなければならないのが、「そもそも何のために●●(手段)をやるのか」ということです。つまり、「目的」です。

ここでの●●に入る手段は「経営コラム」です。

では「何のために経営コラムを書くのか?」→それは→「目的その1:箕面商工会議所のホームページのアクセス数を増やすため、目的その2:箕面商工会議所職員を知ってもらい、会議所に来所する敷居を低くするため」になります。(そう!実はこのコラムはそーゆー目的で開設されたのです!)

戦略策定においては、この「手段」と「目的」をはっきりさせておくことがとても重要です。
ココがはっきりしていないままSWOTしても意味がありません。

目的と手段をはっきりさせておく理由は多々ありますが、いつのまにか「手段が目的になってしまう」という、本末転倒の現象が起きてしまうのが大きな理由です。

・・・まあ例えばですね、みなさんの会社で、「なんのためにこの会議やってるの?」っていう会議、ありませんか?それがズバリです(笑)

では、次に、手段を行うにあたっての「課題」について考えていきます。この場合の課題は、「課題その1:経営コラムを魅力的にすること、課題その2:経営コラムを書き続けること」、の二点。

うーん・・・ややこしくなってきたので、ちょっと一旦、図にして整理してみましょう。
この上図の「③課題」に対して、どのように対策すればいいの?ということについて、まずは「④現状」をSWOTで把握してきたわけです。

さて、ここまできたら、最後はSWOTの応用版、「クロスSWOT」を使います。

クロスSWOT

クロスSWOTとはその名の通り、SWOTを「交差させて」戦略を考えます。いろんなクロスのパターンがあるのですが、ひとつひとつ説明していくとまたページが足りなくなるので割愛します。今回使うのは最も王道のクロス、「強み×機会」です。ニルヴァーナの回で学びましたね。

では、ここで、藤本SWOTの「強み」と「機会」をクロスさせてみましょう。
どうでしょう?

強みを活かして機会をキャッチするにはどうすればいいでしょうか?

そう、

優秀な皆様なら、

もうお分かりですね!!

この二つをクロスさせて見えてくる「未来のための最も良い打ち手」は、、、

①「商売を勉強したいな」という人たち(創業したい人も含む)に対して、
② 藤本の強みである「ロックの知識」を活かし、
③ 藤本の個性を前面に打ち出す、

そんな経営コラムにすること。

つまり・・・

→「ロックで学ぶ経営コラム」

いやー、ばっちりです。
これならば、「魅力的で」「継続して書ける」経営コラムになりそうです(=課題を解決できる)

そう、実はみなさんがいつも読んでくれている「藤本のロックで学ぶ経営コラム」は、SWOTに 基づいた戦略的なコラムだったんですね!!すごいですね!!さすがですね!!(笑)

そうそう、SWOTはプレゼンやディベートにおいても役に立ちます。たとえばわたしが上司に、
「こらー!藤本―! 《ロックで学ぶ》 とか、なーにをふざけたコラムを書いてるんだ!もっとちゃんとしろちゃんとー!」

と、怒られたとしましょう。

そんな時、言い返せるわけですよ。

「いいえ。わたしは真面目にやっています。なぜなら、今回の経営コラムはそもそも、~という目的達成に向けての手段であり、その手段達成において、~という課題があります。この課題に対応すべく、SWOT分析を行った結果、わたしには~という強みがあり、一方で、市場機会として~という統計がでております。よって、この「ロックで学ぶ経営コラム」は現状における 最も効果的な戦略と考えており・・・うんたらかんたら」

みたいに。(いやな部下ですねコイツ・・・。)

以上、「SWOT分析」について三回にわたって解説してきました。いかがでしたか?

できるだけわかり易く解説したつもりですが、いろんな疑問点(「弱み」「脅威」の分析はどこで使うのか等)も残ったと思います。

残った疑問についてもっと勉強したいという方、あるいは、SWOTで商売の作戦を立てたいという方は藤本まで。お待ちしております。

ちなみに、この「ロックで学ぶ経営コラム」作戦は、(内容が魅力的かどうかはともかく)書き続けるという意味では、ネタが尽きることなく半年持ちましたので、一定の成果はあったのかなと思っています。

藤本太恒のコラム





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