コラム

決算書にある貸借対照表って何?2018年12月07日

ということで、今日は「料理で例える貸借対照表」というテーマでお届け。

なんとなくわかって、使えるようになってくれると幸甚。

おはようございます、こんにちは、こんばんはカサイーだよ。

読み方は[たいしゃくたいしょうひょう]、英語ではバランスシートと言って、「たいしゃく」とか「BS(ビーエス)」という言い方をするとツウっぽい。

貸借対照表は左と右で分かれていて、左側が資産の部、右側が負債・資本の部という。

いったいなんなのか。

右側がお金がどういう形で来たのかを表していて、左側はお金が何になったのかを表しているよ。

下図を見てね。



豚丼を作ろうと思ったら、豚、玉ねぎ、米などが必要。これが、右側。

料理後は豚丼と余った材料が残るよね。これが、左側。

そして、右側の数と左側の数は同じになるに決まってる。

右側と左側が同じ、バランスが取れている、だからバランスシート。

始めはこんな理解でOK!

入ってきた数と出てきた数が等しいかどうか確認するための表なんだね。

で、この表は経営の分析にも利用できる。

たとえば、一年の初めの期首貸借対照表と一年の終わりの期末貸借対照表を用意する。

右側に期首になかった「借入金」が期末に現れると、その使い道は左側に現れることになる。何に変わったのか。

「現金」が増えていれば、使ってないということ。

「機械装置」が増えていれば、投資したということ。

「売掛金」が増えていれば、回収できないツケを補てんしたか、売上が上がって運転資金が不足したということ。

「棚卸資産」が増えていれば、借入して在庫を増やしたということ。

借入して在庫増やしたというのは危険な感じがするよね。

といった経営の分析ができる。だから青色申告の貸借対照表は期首と期末を書くところがあるんだね。

余談だけれど、よく言われる「内部留保」というのは、右側に表示される毎年の利益の積み重ね。

右側というと、そう、「どういうお金」かということしかわからず、今「内部留保」はどのような形で存在するのかは左側を見ないとわからない。

つまり「現金」かもしれないけれど、「機械装置」に変わっている可能性もあるわけ。

内部留保額増加は単なる成長の証であって、内部留保溜め込み過ぎって指摘は完全におかしい。

なんせ使ってるかもしれないのだから。

もっと言うと内部留保額が減少する時は主に”赤字のとき”、だよ。

溜め込み過ぎという人は赤字になれと言ってるのとおんなじ。

さて、大きく脱線したけれど貸借対照表についてなんとなくわかった?

箕面商工会議所では無料で経営相談を行っているよ。

貸借対照表についてもっと聞きたい方は箕面商工会議所まで。

笠井健一のコラム


箕面商工会議所へのアクセス

阪急箕面線牧落駅から徒歩12分
箕面市役所から徒歩1分

>アクセスの詳細を見る

箕面まちゼミ

健康診断のご案内

海外へのネット販売「CCI×ZenPlus」

海外へのネット販売「CCI×ZenPlus」

箕面商工会議所の登録専門家のご紹介

箕面商工会議所の登録専門家のご紹介

経営指導員によるコラム

経営指導員によるコラム
セミナー・オンデマンドサービス
ページトップ