コラム

今年で10年目を迎える「箕面100円商店街」の歴史をふりかえって2019年06月12日

皆さんこんにちは。専務理事の秋田です。

元号が令和に変わり、新たな出発の年となりましたが、箕面100円商店街も今年で10年目という節目の年を迎えます。そこで箕面100円商店街の歴史について少し振り返ってみたいと思います。

箕面は商業が中心の都市ということもあり、以前から商業活性化を目的とした様々なイベントを実施していました。昭和から平成初期にかけては地域に人を集めれば自然と消費が発生するということから、いかに地域に集客させるかを目的とした事業が中心でした。しかし、平成15年頃から、地域に人を集めても消費への波及効果が薄いと実感するようになりました。昔と比べて「買い物環境」が十分に整備され、わざわざ「ついで買い」をしなくなったためです。これを解消するためには、各店舗が「イベント会場」のような役割を果たし、目的をもって来てもらう必要がありましたが、当時はそれを満たす事業がありませんでした。

そして、平成16年に山形県新庄市でこれを満たす画期的な事業が生まれます。それが「100円商店街」でした。誕生から6年後の平成22年、大阪商工会議所が100円商店街に注目し、大阪市内の商店街への取り組みを推奨します。当時は単に100円で安売りする事業という認識しかありませんでしたが、このイベントの企画者であり第一人者の齋藤一成氏によると「単に100円で安売りをするイベント」ではなく、個店が販促イベントとしてお客さんとの接点に100円商品を活用する「販促事業」であり、特に、参加店すべてが「会場」となり、「主催者」でもあるので、個々のお店の工夫でイベント全体が盛り上がるとのことでした。これは、当初抱えていた課題を解決する非常に有効な手段でした。

そこで、その後すぐに箕面市商店会連合会と箕面市小売市場連合会の合併記念イベントとして「箕面100円商店街」に取り組むこととなりました。

第1回開催からしばらくは話題性もあり、かなりの盛り上がりを見せました。当初は参加店舗も様々な創意工夫をした100円商品を提供し、好評でしたが、ここ数年は事業者側がややマンネリ傾向に陥り、「いつまで続けるのか?」との声もあがりはじめました。


▲全国ネットのTV取材を受けたことも


そこで、第10回の開催となった前回の100円商店街では、500円商品や1,000円商品なども実施しました。本年度も引き続き実施いたしますが、500円商品や1,000円商品は、お客様の目線がよりシビアになるとともに、お店側にとっても、販促事業というより収益事業の意味合いが強くなりますので、どのような商品を選定するかの判断ポイントが100円商品とは根本的に異なります。もちろん業種にもよりますので一概には言えませんが、500円商品、1,000円商品を提供される方はこの点に注意してください。

> 今年の箕面百円商店街についてはこちらをご覧ください。

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