今年で10年目 箕面100円商店街2019年06月12日
100円商店街とは
商店街を一つの100円ショップと見立てて各店舗で選りすぐりの100円商品を提供することにより、地元の小さなお店に気軽に足を運んでもらうイベントです。2004年に山形県新庄市で最初の100円商店街が開催され、人口40,000人の町に2日で20,000人訪れたことから一躍全国から注目を浴びました。この100円商店街に関西で最初に取り組んだのが奈良県生駒市で、活動は現在も続いており、これまでに43回実施されています。新庄市は64回実施しているそうです。箕面では、平成22年より実施し、これまでに10回開催しています。開催当初は箕面地区、桜井地区、粟生地区の3か所でしたが、現在は小野原地区、牧落地区を加えた5か所で開催しています。
100円商店街の目的
100円商店街の最終目的は、個店の売上の向上にありますが、100円商店街の売上をもってこの目的を達成するのではありません。100円商店街は収益事業ではなく、販促事業です。つまり、この事業でお客様にお店を知ってもらう訳ですが、そもそも小規模店舗は初めて来店されるお客様にとっては「入りにくい」「入ったら何かを買わないと出にくい」という印象があり、この事業により堂々とお客様として店内に入店してもらうことができます。そのため、当然ながら100円商品を購入してもらうこと自体が目的ではなく、100円商品をきっかけとしてお客様にお店を知ってもらったり、信頼関係を構築してもらうことが目的となります。100円商店街のルール
お店を知ってもらったり、お客様との信頼関係を構築することが目的ですから、単に100円商品を販売するのではなく、以下の3点を実施することで効果が出やすくなります。その① 100円商品を店頭に陳列し、買ってもらいやすいような工夫をする
魅力ある100円商品を設置すると行列ができたりしますが、当初は在庫処分でもOK。廃棄予定の品物が売れた例もあります。また、「100円で売るものがない」「業務上100円のものがない」という店舗でも、メーカーや問屋との信頼関係で特別の仕入れをお願いしたり、定番の商品を小さいサイズなどにして販売するなど、工夫次第で造り出すことができます。その② 100円商品には必ず人をつけ、接客して販売する
セルフサービスと違う対面販売の良さを知っていただくために、お客様と会話を楽しみます。これにより、お客様にとっても親しみのあるイベントとなります。販売方法にゲーム性を持たせたりするとなおベターです。その③ 店内で清算する
100円で商品を販売することが目的ではありません。他の商品を見てもらったり、ついで買いや再来店のきっかけをつくることが目的ですから、店内でお金を受け取ります。お客様アンケートに見る箕面100円商店街の印象
来場手段をお聞きすると、「徒歩」が最も多く、ほとんどの方が徒歩圏内に在住しており、毎日来店することも可能な層といえます。
来場目的をお聞きすると、「企画が楽しそうだから」という回答が37%と最も多く、これらの方は、面白いお店を発見すると、後日顧客になる可能性を秘めています。一方で、「目当ての商品がある」と回答した方は35%おられますが、これらの方は100円商品だけを購入し顧客にはなりにくい層といえるでしょう。
100円商店街にまた来たいかどうかについては、97%の方が「また来たい」と回答しており、来場者の方はこのイベントを楽しみにしていることが伺えます。
どんな100円商品がいいのか
「モノ」がない時代は、大量生産によりいかに製品を供給するかに主眼が置かれていました。この時代は店頭に商品を置けば売れた時代といえます。バブル崩壊前にご商売をしておられた方は体験されたでしょう。ところが、現在は「モノ」があり余ってきました。モノが行き渡ると、サービス業が好調になりました。人々は、物質的豊かさではなく精神的豊かさを求めるようになったのです。こうした時代には、「何を売るか」ではなく、「どのように売るか」が重要となります。これを応用すると、100円商店街では、どういった商品をどういう方法でお客様に100円で提供するかの組み合わせが重要となります。この組み合わせにより、お客様にとっては非常に楽しいイベントとなります。 どういった商品を | どういった方法で |
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こだわりの田舎豆腐を | サイコロを振って出た目の数だけ |
オブジェ大・中・小3種類を | ジャンケンして |
賞味期限間近の商品を | ガラガラ抽選で |
なかなかアイデアが思いつかないという方に対しては、一緒にアイデアを考えるコンサルタントの派遣や、業種ごとの100円商品アイデアをまとめたものを用意しておりますので、事務局までご連絡ください。
参加申込 / 開催エリア外の方が参加したい場合
場所によってはブースによる出店が可能なところもありますので、詳しくは事務局までお問い合わせください。TEL:072-721-1300