コラム

ウィズコロナ経営に必要なのは「資金繰り表」2020年08月18日

中小企業相談所の藤本です。

大変な暑さになっています。会社の一番の資産は経営者の元気(筆者自論)。熱中症にご留意し、ご活躍ください。健康診断も忘れずに!!

さて、本題。

前回に引き続き、「コロナに適応した経営のために必要な○○○」、

今回は「資金繰り表」をあげたいと思います。

経営者(に限らず?)あるあるなのですが、景気低迷で、お金がどんどん無くなっていくと、一人で帳簿とにらめっこし、うんうん唸りながら「ああでもないこうでもない」と悩み続けてしまいます。

この時に、「経営者がにらめっこっするのは「帳簿」ではなく「資金繰り表」であるべきだ」というのが、今回、私が言いたいことです。

普段の帳簿やB/Sでは、その性質上、現金の流れ(いわゆる【キャッシュフロー】)がどうなっていくのか、把握できません。一方で、経営者が最も気を配るべき財務会計は、これから自分の会社の現金が「どう増減するのか」という未来予測です。そこで大活躍するのが「資金繰り表」です。

資金繰り表について、わかりやすく説明するために、前回同様2つの個人事業者に登場してもらいましょう。

どちらも全く同じ事業者だと仮定します。ただし、A社は資金繰り表を活用せず、B社は活用しています。違いはそれだけです。

まずはA社。

悩みは、コロナによる売上激減。そして、日々の資金繰り。2020年8月初のある夜。A社長は今月のキャッシュの動きを、頭の中でぐるぐる予測していました。

「今、事業用の預金が140万円ある。今月はC社とD社から売掛金50万円が入ってくる。先日E社に100万の商品を納品した。掛金回収は来月だ。受注も見積もり依頼も増えてきて忙しくなってきた。この調子だ。で、仕入先には今月中にF社に150万支払わないと。G社に支払う50万は来月だったな。借り入れは、H銀行には10万返済しないと・・・そうだ、I銀行の融資が決まったから今月100万入金されるはず。で、家賃に15万、バイト代に10万、諸経費10万はかかるから・・えーとえーと・・・あれ、結局、月末の現金はどれだけ残って、自分の生活費はいくら取れるんだ・・・?」

うんうんと唸り続けるA社長・・・

そしてこう結論しました。

「まあ、売上も見積もり依頼も増えてきてる。なんとかなっているはずだ」

一方、B社。

資金繰り表を活用。下表のように整理されました。

B社2020年8月資金繰り表〈単位:万円〉

※現金の動き「だけ」を書くのがルール!

「えっ、このままじゃ現金が140万から95万円に減るじゃないか・・・マイナス45万円だ・・・きびしいな。来月の生活費は家計の貯金を切り崩すか・・・」

そんなことを考えながら、表をながめていたB社長ですが、

「・・・ん?」

ふと、大変なことに気付きます。

「あれ!?これって、もし、I銀行から100万円が入金されないと、現金が5万円不足するじゃないか!資金ショートだ!た、大変だ!!

B社長は慌ててI銀行に事情を説明し、すみやかに100万円を振り込んでくれるようお願いしました。

「やっぱり当面の資金繰りは厳しいな。売上は増えてきて忙しくなってきた感覚はあるけど、実際のところ、現金はうまく回っていくんだろうか」

そんな不安を感じながら、三か月先までの資金繰り表の作成にとりかかりはじめたB社長でした・・・

話を極端化させてはいるものの、資金繰り表の便利さと大切さについてはご理解いただけたと思います。

その中でも特に注目してほしい箇所が二つあります。

ひとつめは、「まあ、売上も見積もり依頼も増えてきてる。なんとかなっているはずだ」というA社長の感覚。資金繰り表を作成するとみえてくる資金ショートや黒字倒産の危機にA社長は気づけていません。

ふたつめは、「B社長は三か月先までの資金繰り表の作成にとりかかりはじめた」というストーリーのしめくくり。資金繰り表を活用し、未来を予測すると、未来に備えて「今」やるべきアクション(融資申し込み、支払条件改善、具体的に削減すべき経費・・・等)がみえてきます。そして、頭の中でぐるぐる回っていたお金の流れが表に整理されるので、精神不安が和らぎます(筆者的にはこれが資金繰り表作成の一番の効果だと思っています)。

さらに、資金繰り表はステークホルダーに交渉する際、強力な武器になります。こちらについては、次のコラムで書こうと思っています。

持続可能なウィズコロナ経営を実現させるためには、キャッシュフローマネジメントは「超」がつくほど大切です。

「資金繰り計画を立てて、前を向いて経営をしたい!」


そんな方のために、箕面商工会議所では、資金繰り表作成支援を行っています。また、ウィズコロナ経営のための無料セミナーなども開催しています。
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どうぞお気軽にお問い合わせください。

※資金繰り表はご自身で作るのもいいですし、インターネットからフリーフォーマットも入手可能です。参考までに日本政策金融公庫さんがHPで公開しているフォーマットを貼っておきます。「経営計画策定に役立つ各種資料について」からダウンロード可能です。
>>日本政策金融公庫(外部ページ)



コラム筆者
藤本太恒(中小企業診断士):箕面商工会議所で経営相談に従事しています。
「ロックで学ぶ経営コラム」不定期連載中

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