補助金を申請する前に必ず考えておきたいこと2021年02月19日
中小企業相談所の藤本です。
日々の業務に追われて、なかなかコラムが更新できず恐縮です・・・
さて、本日は問い合わせが増えてきている「事業再構築補助金」について書こうと思います。
まず、はじめにお伝えしたいことは、
2月18日現在で、まだ公募は始まっていません。
開始は「3月見込み」とありますが調整中です。つまり、「確定したことは何も言えない」というとです。メディアやネットで色んな情報が飛び交っていますが、まずここを押さえたうえで、情報を取捨選択していきましょう。
一方で、令和3年2月15日に経産省は、「事業再構築補助金の概要」を発表しました。(この一ページ目にも、しっかりと、「公募開始に向けた調整の結果、事業内容が変更される場合があります。最新情報については、中小企業庁ホームページをご確認ください。」と書かれています)
補助額は最大で1億円とあります。すごい補助金額です。第三次補正予算における目玉の政策ですね。
「おいおい、すごいじゃないか。ウチもこの事業再構築補助金ウェーブに乗らないと損だな。なんか補助金用に新事業を考えようかな」
という方もたくさんいらっしゃると思います。
「・・・」
「いや・・・うーん」
と、私は思うのです。
この事業再構築補助金については色んな考え方があるでしょうが、私の持論は
事業再構築補助金は、ここに至ってはじめて、申請を考えるべきだと私は思います。
つまり、「事業再構築補助金もらえるかもしれんからなんか考えよう」というのは本末転倒なのでは、と。
この補助金は満額おりません。自己負担もあります。持続化補助金程度の補助金額ならともかく、事業再構築補助金レベルの投資をして、事業化に至らず、撤退することになると、小規模事業者は再起不能になりかねません。そして何より、その事業が「目先の事業再構築補助金を得るために考えた事業」であった場合、それに消費してしまった「時間」は、甚大な機会損失となります。
だから、このコラムを見てくれている事業者様は、事業再構築補助金に着手する前に、まず、自社が「①~④」すべてを満たすかどうか、じっくり考えてみてほしい、と思うのです。
とはいえ、「補助金の活用を控えよう」などということを言うつもりは全くありません。
補助金は事業推進において強力なブーストになりますし、実際にわたしがご支援している事業者様で補助金を活用し、収益向上された方は何社もいらっしゃいますから、むしろ、積極的に活用すべきだと思っています。ただ、「補助金をもらうこと自体が目的」となってしまわないようにだけ、注意したいです。
ところで、「事業再構築補助金の概要」の7ページ目、補助金に必要な事業計画作成のポイントに「現在の企業の事業、強み・弱み、機会・脅威」を含めるべき、とあります。
そう、藤本コラムの読者ならわかるはず!これ、「SWOT」ですね~!勉強してきたみなさんなら抵抗なく計画書作成できますね!
新規読者の方はこちらから勉強できます(笑)よろしくお願いします!
※この情報は2021/2/18時点のものです
https://www.minohcci.or.jp/category/藤本太恒のコラム
日々の業務に追われて、なかなかコラムが更新できず恐縮です・・・
さて、本日は問い合わせが増えてきている「事業再構築補助金」について書こうと思います。
まず、はじめにお伝えしたいことは、
2月18日現在で、まだ公募は始まっていません。
開始は「3月見込み」とありますが調整中です。つまり、「確定したことは何も言えない」というとです。メディアやネットで色んな情報が飛び交っていますが、まずここを押さえたうえで、情報を取捨選択していきましょう。
一方で、令和3年2月15日に経産省は、「事業再構築補助金の概要」を発表しました。(この一ページ目にも、しっかりと、「公募開始に向けた調整の結果、事業内容が変更される場合があります。最新情報については、中小企業庁ホームページをご確認ください。」と書かれています)
補助額は最大で1億円とあります。すごい補助金額です。第三次補正予算における目玉の政策ですね。
「おいおい、すごいじゃないか。ウチもこの事業再構築補助金ウェーブに乗らないと損だな。なんか補助金用に新事業を考えようかな」
という方もたくさんいらっしゃると思います。
「・・・」
「いや・・・うーん」
と、私は思うのです。
この事業再構築補助金については色んな考え方があるでしょうが、私の持論は
①お客さまが心の底から(顕在的・潜在的関わらず)望んでいる商品サービスが、まずはじめにある
②自社は、その望みを誰よりも把握している
③その望みを叶えてあげる圧倒的な実力が自社にある
④残る課題は、カネとモノ(補助金で設備投資)で商品サービスを提供するのみである
事業再構築補助金は、ここに至ってはじめて、申請を考えるべきだと私は思います。
つまり、「事業再構築補助金もらえるかもしれんからなんか考えよう」というのは本末転倒なのでは、と。
この補助金は満額おりません。自己負担もあります。持続化補助金程度の補助金額ならともかく、事業再構築補助金レベルの投資をして、事業化に至らず、撤退することになると、小規模事業者は再起不能になりかねません。そして何より、その事業が「目先の事業再構築補助金を得るために考えた事業」であった場合、それに消費してしまった「時間」は、甚大な機会損失となります。
だから、このコラムを見てくれている事業者様は、事業再構築補助金に着手する前に、まず、自社が「①~④」すべてを満たすかどうか、じっくり考えてみてほしい、と思うのです。
とはいえ、「補助金の活用を控えよう」などということを言うつもりは全くありません。
補助金は事業推進において強力なブーストになりますし、実際にわたしがご支援している事業者様で補助金を活用し、収益向上された方は何社もいらっしゃいますから、むしろ、積極的に活用すべきだと思っています。ただ、「補助金をもらうこと自体が目的」となってしまわないようにだけ、注意したいです。
ところで、「事業再構築補助金の概要」の7ページ目、補助金に必要な事業計画作成のポイントに「現在の企業の事業、強み・弱み、機会・脅威」を含めるべき、とあります。
そう、藤本コラムの読者ならわかるはず!これ、「SWOT」ですね~!勉強してきたみなさんなら抵抗なく計画書作成できますね!
新規読者の方はこちらから勉強できます(笑)よろしくお願いします!
「ロックで学ぶ」シリーズ 終楽章
※この情報は2021/2/18時点のものです
https://www.minohcci.or.jp/category/藤本太恒のコラム