大阪府新事業支援ーV チャレンジー事業 伴走支援事例2022年11月08日
新事業支援ーVチャレンジー事業とは
新型コロナウイルス感染症拡大やデジタル化の加速など、世の中が大きく変わる中、中小企業においても事業の変革が必要です。「新しい事業の柱が必要」と思いつつも、何から手をつけたら良いのか悩まれる企業さまも多いのではないでしょうか?
大阪府が実施している【 新事業支援 ー V チャレンジ ー 】では、支援機関(箕面商工会議所)や専門家が約8ヶ月間の伴走支援を通じて、企業の事業計画を実現する事業であり、今回、箕面商工会議所の会員様から2社が採択されました。支援の過程と成果を見える化、発信していきながら、新規事業へのチャレンジャーを増やす好循環を生み出していくことを目的としており、本所での取組内容をご紹介させていただきます。
伴走支援採択事業者様のご紹介
E&C サポート株式会社 代表取締役 若林尚美様 若林泰孝様
応募のきっかけ
透明な状況が続いており、新たな事業の柱を検討するなか、箕面商工会議所主催のセミナーに参加し、本事業の情報を得る。施設のオープン当初から食事の際に提供してきた、野菜たっぷりの「子どもを野菜好きにする魔法のドレッシング」が大変好評で、生産が追い付かなくなってきたことから、生産体制拡充を計画。「FunFunKitchen」として展開しているドレッシングを含む食品部門のブランディングや広報、新商品開発のため、本事業に応募。事業概要と目標
オリジナル手作りドレッシング他、商品ラインナップ増加に伴う食品事業のブランディングとして、ブランドコンセプトの策定、広報活動、新商品開発により、「安全・安心・おいしい」商品を大切な人に届けられる環境構築を目指す。本支援終了までに、自社ブランドの構築と新たなギフト用商品のEC 販売スタートを目標としている。支援内容
事業推進にあたって、キックオフミーティングを実施し、大阪産業局の担当者も交え、事業計画を策定。まず、ブランドコンセプトの言語化のため専門家を活用し、ブランドの核となるメッセージ等の整理を実施。その後、ブランドロゴの検討やSNS 活用の強化、新商品開発等の課題に対して、各分野の専門家によるきめ細かい支援を通じ、着実に事業を推進。新商品開発時には試食会も開催し、支援担当者の母親目線も活かしている。ホームページ
支援担当者:久野佳世、渡部真衣子
アトリエラパン 小野 恵美子様
応募のきっかけ
箕面商工会議所主催の創業塾を受講し、着物生地を活用した雑貨小物製作を主な事業として開業。その後、着物をドレスやワンピースにリメイクする新ブランド「Cot ani(コタニ)」を立ち上げ、中高齢層を中心に人気を博す。しかし、顧客は着物に関心のある層に限定されており、多くの方は所有する着物を売却しているケースが多いことを知り、思い出の着物を売却するくらいなら、リメイクして思い出とともに家族に伝承していくという体験的価値を伝えることができないかと考え、本事業に応募。事業概要と目標
アンティーク着物の「銘仙」を活用した、洋服小物のリメイク事業「八月のうさぎ」及び、高単価商品ブランド「Cotan(i コタニ)」を展開。東急ハンズ、阪神百貨店、阪急百貨店、ギャラリー等で定期的なイベント開催をしている。現在はイベント開催が主な集客手段となっているが、ネット上で着物を通じて家族間の絆を深めることができるという体験的価値を伝えることができれば、「ぜひあなたに(リメイクを)お願いしたい!」と思って貰い、ホームページから継続的に顧客獲得ができるのではないかとの仮説のもと、その仕組みの構築を目指す。支援内容
7月より伴走支援を開始。事業コンセプト、キャッチコピー、プロモーション方法、顧客誘導の仕組み等を検討し、10月15日~17日にかけて箕面市内のギャラリーにてイベントを開催。このイベントにおいて集客した顧客から着物をリメイクするに至った経緯等のインタビューを行い、着物を通じた心温まる家族のエピソードとして今後作成するホームページのコアコンテンツとする予定。ホームページ
支援担当者:笠井健一、秋田英幸氏